スポーツバイクで自転車通勤をはじめてはや9年(自転車通勤はもっと前からだけどね。。。)。もっぱらマウンテンバイクに乗り、現在3台目になるのだが、ことサイクルコンピュータに関しては1台目からずっと同じ物を使い続けていた。累計走行距離は35,000kmほど。地球一周(おそよ40,000km)までは使い続けようと思っていたのだが、残念ながら、先日、電源が入らなくなってしまった。そこで、サイクルコンピュータと併用して付けていたスマホ(ほとんどiPhone)に今後の役目を担ってもらうことにした。
スマホを自転車に付けるためには、専用のマウンターが必要なのだが、筆者が愛用しているのは、MINOURA社の「iH-100フォングリップ」だ。単純な構造と丈夫な素材が良いせいか、長年の自転車通勤でも壊れることなく、しっかりとiPhoneを固定してくれている。まさに愛用品と言って良いのだが、今回、同社から新しいスマートフォンホルダ「iH-500」(軽量タイプ)と「iH-200」(クリップタイプ)が発売されたとのことなので、「iH-500」を試してみることにした。
前製品との大きな違いは、より多くの形状に対応できるようになったことと、スマホの位置が前方になり見やすくなったことだ。仕様を見ると、幅が55mmから75mmまで、厚みが6mmから18mmまでとなっており、最大でGalaxy noteまで対応するとのこと。様々な厚みに対応するため、長さの違う2種類のサイドウィングが用意され、取付位置も2段階で調整するようになっている。ぱっと見は複雑な構造になっているが、取付や調整は難しくない。
縦位置の固定に使われてたストッパーは、前製品が下のみだったのに対し、上下に用意され、スライドして固定するため、サイズや位置の細かい調整が可能だ。また、新たな構造として、上部ホルダー部が取り外せるようになったので、横位置への切替が工具を使わなくても行えるようになった。重量は、構造の複雑化のためか116gとなり、前製品の「iH-400」(95g)に比べ、21gアップしている。
使用感についてだが、まず気になったのは上下のストッパーだ。左上と右下を固定するため、カメラやコネクタ類を邪魔しないのは良いのだが、スライド式はしっかりとネジ止めしてもややぐらつく。これはあくまでも補助的なイメージと思った方が良いかもしれない。左右のウィングはしっかりとスマホを固定してくれるので前製品同様、安心感はある。また、位置が先方に移動したことで画面が見やすくなったのは取り替えた直後に感じた印象だ。重心が前方に移動したことによるハンドルの違和感はほとんど感じない。ただ、複数のスマホを使い分けているような場合は、都度上下のストッパーを都度調整する必要があるので面倒だ(上部ホルダー部のみ別売されれば、解決する問題だが。。。)。
複雑な構造にしたことで耐久性がどうなるかが気になるところだが、しばらく使い続けてみて問題があるようなら、後日レビューしたいと思う。また、交換パーツによるアップグレードや別機器に対応した上部ホルダーの開発など、今後の展開に期待したい。
なお、取り付けられるバーの直径により、スタンダードサイズ(22.2mm/25.4mm/28.6mm)と、オーバーサイズ(27.2mm/31.8mm/35mm)があるので、購入時には注意が必要だ。