自転車でポタリングしていると、ルートを確認したり、写真を撮ったりと、簡単な記録が残したくなりませんか?
ルートの移動記録は、GPSロガーと呼ばれる機器を使うと残せます。しかし、一般的に売られているGPSロガーは、1万円前後から10万くらいまでと金額が様々で、どれが良いのか悩みます。また、写真は、デジカメで撮ることが一般的だと思いますが、ルート記録とマッチングするためには、GPSタグを付けなければならないなど、なかなかうまく連動できなかったりしますよね。
そんな悩みを一気に解決してくれるのが、スマートフォン用のアプリです。中でも、iPhoneアプリは、世界中に開発者がいるので、いろんなソフトが開発公開されています。もちろん、本格的なGPSロガーやデジカメと比べれば、精度も機能も及びません。でも、ポタリング的行動記録としては充分使えますし、有料アプリだったとしても、数百円から2千円程度までで手に入るので、気軽に試すことができると思います。
今回は、そんな自転車で使えるiPhoneアプリをいくつかご紹介します。
BikeMateLite(無料)/BikeMate GPS(¥350)
その名の通り、自転車のルート記録を目的として作られたアプリ。画面が日本語対応しているのは使いやすい。基本機能として、ルート保存、速度・距離表示、消費カロリー表示、写真撮影などができる。ポケットに入れた際の誤操作を防ぐために、画面ロック機能があり、ロック中は、明るさのみ変更できる。記録したGPS情報と写真データは別々にメール送信して、Googleマップなどに活用することができる。ただし、有料のBikeMate GPSは、どのメールアドレスにでも送信できるが、無料のBikeMateLiteは、メールアドレスを指定することができず、マッシュアップ機能でのみ(Googleアカウント)でアップロードが可能になっているので注意が必要だ。さらに、BikeMate GPSではJuke Box機能があり、トラッキング中にiPhone中の曲を再生することもできる。
EveryTrail(無料)/EveryTrail Pro(¥450)
旅行記用GPSアプリ。GPSロガーのほぼすべての機能を備えているため、自転車用にも活用できる。GPS機器を活用するサイトの活用アプリという位置づけのため、記録データはすべて同社のサイトにアップロードして、トリップとして管理される。撮影した写真は、GPSと紐付けられるため、ルート移動とともにスライドショーが楽しめる。アップされたデータは、他人に公開することもできる他、Googleマップとして書き出すこともできる。共有するためのHTMLタグも提示されるので、自分のブログに貼り付けて楽しめる。有料のEveryTrail Proでは、広告表示がなく、動画撮影が可能。サイトはすべて英語だが、日本語を入力することができる。
The Bike Computer(無料)
EveryTrailの機能のうち、GPS数値だけを自転車メーターとして表示させるようにしたアプリ。トラッキングデータは、EveryTrailのサイトにアップできるので、GPSロガーとしても使える。横向きのみの表示なので、自転車に付ける場合は注意が必要だ。
Run Logger free(無料)/Run Logger mini(¥230) /Run Logger(¥450)/Run Logger 5(¥700)
国産のGPSロガーアプリ。機能制限の違いにより4タイプがある。ほぼすべてのGPS機能を備えている。マップは北を上に表示する以外に、移動方向を上にするV-Head Upと、3GSの電子コンパスを使って回転させるHead UPがある。他のGPSアプリと違って行き先を指定できる機能があり、現在位置から行き先まで青の点線が延びる。そのため、道に迷った時など、おおまかな方向がわかるのが便利。記録結果は、iPhone内部に保存され、メールを使って他に転送することができる。有料版では広告が無くなり、上位バージョンほど記録ログ数や高速連写数が増える他、地図表示領域も広く使いやすくなる。
Run Keeper Free(無料)/Run Keeper Pro(¥1,200)
毎日のジョギングの管理を行うための記録用アプリ。GPS機能があるので、自転車のロギングとしても使える。画面がシンプルなので、操作に迷うことなく使いこなせる。地図の表示領域は小さいが、縦向き表示と横向き表示の両方が選択できるのが他のアプリにはない特長。現在の速度以外に、ペースを表示できるのが、いかにもジョギングアプリらしい。有料版のRun Keeper Proは、広告表示がない他、音楽が聴けたり、ジオタグ付きの写真が撮れるなど機能アップしている。記録したデータは、専用のサイトで管理するようになっている。
番外編:自転車マウンター
iPhoneアプリのGPS精度を最大限に上げるためには、自転車に装着するのが一番。以下では、自転車に装着するためのアイテム、いわゆる自転車マウンターを紹介します。
iCrew(¥5,980)
iPhoneを自転車に取り付けて使うためのマウンターと専用ケース。
マウンター部は、付属の六角レンチを使ってベルト締めし、アタッチメントで専用ケースを取り付ける。専用ケースの内装は、耐衝撃シリコンが使われており、iPhoneを保護するようになっている。専用ケースは、ウォータープルーフ仕様で、多少の雨なら防水できる。iPhoneは、カバー等をつけずにケースに入れる必要があるが、専用ケースのままタップが可能になっている。別売りで、マウンターのみ(マウントパーツ¥1,200円)があるので、複数の自転車で専用ケースを共有することができる。
TUNEMOUNT Bicycle mount(オープンプライス/実勢価格¥3,480)
自転車に取り付けるための専用マウントアダプタ。iPhoneをスライドして取り付ける「iPhoneホルダー」とiPhoneホルダーを取り付ける「バイクマウント」で構成されている。「バイクマウント」は、直径約30mmまでのハンドルやフレームに対応し、ボールジョイントで自由に角度を調整できるようになっている。「iPhoneホルダー」は、脱落防止ストッパーでしっかりとホールドするようになっている。別製品として、iPhoneホルダーを自動車のエアコンルーバーに取り付けるTUNEMOUNT Car mountもある。