製品レポート：簡易泥よけを試してみたその２

前回、簡易マッドガード、「Singletrack’s MUD FLAP （マッドフラップ）」または（ユニコ Polisport『ビーバーテイル』）を試してみた。
限りなく軽く、突然の雨に対応できるという点では、秀逸だ。
しかし、サドルバッグを付けていたり、鍵が邪魔になるというパターンも考えられる。
実は、筆者の持つ自転車のうち折りたたみ自転車は問題がなかったのだが、MTBの方はサドルに付ける鍵のアタッチメントが邪魔になってうまく付けることができなかったのだ。

そこで、今回は、サドルに付けないタイプでワンタッチ方式のものを試してみた。
一般的に後づけの泥よけは、シートポストに付けるタイプが多いと思われる。
しかし、ほとんどはシートポストにネジで固定するタイプだ。当然、自転車の振動に耐えなければならないので、ネジ止でしっかり止められれば、ずれる心配はない。
しかし、常に付けているというのは、なんとなく格好悪い。。。気がする。
＃と筆者は思うのだ。
泥よけは雨の日の実用品であって、晴れている日は、見た目も実際も軽やかなのが良いと考えるからだ。
＃だって、天気がよい日に雨傘は持たないし、レインコートも着ないでしょ。

というわけで、再度ワンタッチタイプの泥よけを試してみることにした。
１つ目は、「OGK MF-019 ワンタッチ取付リアフェンダー」。そして、２つ目は、「ボントレガーQRリアロードフェンダー」だ。どちらも、装脱着に余計な工具が必要なく、取り外した後にシートポストに金具が残らない。
シートポストに金具を残すタイプというのもあるが、BD-1のようにシートポストを下げて折りたたむタイプの自転車では、金具が邪魔になって小さくできないので、今回は除外した。

超軽量ワンタッチフェンダー
OGK MF-019 ワンタッチ取付リアフェンダー
『ビーバーテイル』をシートポスト用に設計したらこうなった。という表現でわかるだろうか？樹脂を型に流し込んで作った一体型フォルムで、『ビーバーテイル』と同じわずか45ｇの超軽量の泥よけだ。
シャープなスタイルは、MTBだけでなくクロスバイクにもマッチする。
付け方は超簡単で、シートポストにパチリとはめ込むだけだ。固定用にスペーサーとシールが付属するので、通常の乗り方（縦揺れ）なら、ズレることはない。しかし、カバンがあたった程度でも横にズレてしまうという弱点がある。固定力が心配なら、マジックテープなどで、しっかりと止めておいた方が良いかもしれない。
これだけ軽量なら、持ち歩いていても気にはならないだろう。
対応パイプ径は、25.4〜31.6mmで、カラーはブラック、ガンメタ、シルバーの３色が用意されている。
ちなみに、今回試したフレッタのシートポスト径は34.9mmで、若干サイズがオーバーしてしまうのだが、別途用意したマジックテープで固定することで問題なく利用できた。

OGK MF-019 ワンタッチ取付リアフェンダー

スマートな一体型フォルム

下が付属品。スペーサー、ズレ防止テープ２枚、両面テープ１枚

横ずれが心配なら、マジックテープで固定が良いかも

クイックリリースシステムで固定力抜群
ボントレガーQRリアロードフェンダー
MF-019は、軽量がウリの製品とも言える。しかし、固定力が心許ない。となるとクイックリリース方式にたどり着く。ベルトで長さを調整して、ロックするタイプだ。しっかり締め付ければ横からの力にもある程度は耐えられる感じだ。ある程度というのは、ちょっと力をかければ横にズレる程度ということだ。
今回試したボントレガーQRリアロードフェンダーは、ジョイント部が２箇所あり、シートポストの傾きと、タイヤまでの距離を調節できるのが特徴だ。傾きをつければ、Wサスでも付けられる。写真はロード用だが、幅の広いMTB用もある。
機能的には万全の製品と言えるわけだが、最大の弱点もある。それは、性能に比例するようについた重量だ。ざっと140g程度はある。iPhone1台分がシートポストに乗っている感じといったらデジモノユーザはわかるかな？
＃寧ろ分かりづらいか。。。
感覚的に言うと、乗り始めにちょっと重いかなぁ？と感じる程度だ。でも、すぐ気にならなくなる。まあ、雨の日にはそれほどスピードを出さないし、重さを気にしている状況ではないので、問題ないだろう。