久しぶりのサイクリングコース紹介になりますね。
今回は、まもなくお正月ということで、恒例(?)の七福神巡りです。
今日のコースは、台東区浅草界隈の浅草名所七福神です。(名所は「などころ」と読むようです。)
神様は七つですが、神社とお寺合わせて九カ所あります。
これは、「九は数のきわみ、一は変じて七、七変じて九と為す。九は鳩でありあつまる意味をもち、また、天地の至数、易では陽を表す」という古事に由来したためだそうです。
1.待乳山聖天(まつちやましょうてん)「本龍院」 毘沙門天
推古天皇3(595)年9月20日、突然この土地が小高く盛り上がり、そこへ金龍が舞い降りたと伝えられているお寺で浅草寺の子院のひとつだそうです。
毎年正月七日に大根まつりを行い、元旦以来ご本尊様にお供えされた大根を、2000食限定でフロふきに調理して、御神酒と共に食べさせてもらえるそうです。
2.今戸神社(いまどじんじゃ) 福禄寿
後冷泉天皇康平6(1063)年、時の奥羽鎮守府将軍伊豫守源頼義・義家父子が、勅命によって奥州の夷賊阿部貞任(あべのさだとう)・宗任(むねとう)の討伐の折、篤く祈願し鎌倉の鶴ヶ丘と浅草今之津(現在の今戸)とに京都の石清水八幡を勧請したのが今戸八幡(現在の今戸神社)の創建になるそうです。
また、招き猫発祥の地のひとつとしても知られ、多くの招き猫が奉られているそうです。さらに、幕末の志士・沖田総司の終焉の地とも言われています。
3.不動院(ふどういん)「橋場不動尊(はしばふどうそん)」 布袋尊
天平宝字4(760)年、奈良東大寺建立に尽力のあった高僧良弁僧正の第一の高弟寂昇(じゃくしょう)上人によって開創され、現在は比叡山延暦寺の末寺となっているそうです。下町にひっそり佇む寺とのことばどおり、細長い参道が印象的です。
4.石浜神社(いしはまじんじゃ) 寿老人
聖武天皇神亀元(724)年9月、勅願によって鎮守され、源頼朝が藤原泰衡征討の折に祈願した由来があるそうです。また、千葉氏、宇都宮氏などの関東武将の信仰は篤く、関八州より、多くの参詣者を集めたと伝えられているそうです。敷地が広く、今回のコースで唯一荒川区にあります。
ちなみに、大きな鳥居をくぐって振り向くと東京スカイツリーが見えます。
5.吉原神社(よしわらじんじゃ) 弁財天
吉原神社のご祭神は、稲荷神である倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と弁天様である市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)で、開運、商売繁昌、技芸上達などのご神徳だそうです。もとは、新吉原遊郭にあった玄徳(よしとく)稲荷社、榎本稲荷社、明石稲荷社、開運稲荷社、九朗助稲荷社の5社が祀られていたのですが、明治5年に合祀されることになり「吉原神社」となったとのことです。
6.鷲神社(おおとりじんじゃ) 寿老人
江戸下町を代表する神社で、開運、商売繁昌、家運隆昌、子育て、出世の神徳が深いとされ、「おとりさま」と称されて古くから江戸下町の民衆に篤く尊信されているそうです。酉の市が行われる神社としても有名ですね。
7.矢先稲荷神社(やさきいなりじんじゃ) 福禄寿
寛永19(1642)年11月23日、時の三代将軍徳川家光公が国家の安泰と市民の安全祈願ならびに武道の練成のために、江戸浅草のこの地に三十三間堂を建立し、守護神として稲荷大明神を勧請したのが始まりだそうです。
8.浅草寺(せんそうじ) 大黒天
推古天皇36(628)年3月18日未明、今の隅田川に投網漁をしていた漁師の檜前浜成(ひのくまのはまなり)、竹成(たけなり)兄弟の網にかかった一体の仏像を、豪族の土師真中知(はじのまなかち)が尊い観音像であることを知って深く帰依し、奉安、礼拝供養に勤めたのが始まりだそうです。
9.浅草神社(あさくさじんじゃ) 恵比寿神
始まりは浅草寺と同じです。真中知の歿後、嫡子が観音様から夢告を受け、祖先神、郷土神を祀る「三者権現社」として篤く祀られいましたが、明治の神仏分離令により「浅草神社」と改称したそうです。
まとめ
ルートどおり走ると走行距離は6.7km。サイクリングとしては、やや物足りない感じがしますが、単にお参りをするだけでなく、自転車を駐めて街を散策するのがおすすめです。合羽橋道具街でいろんなお店を見て回るのもよし、浅草界隈でおいしい物を食べるのもよし、時間に余裕を持ってポタリングするとかなり楽しめますよ。
今回のコース
浅草名所七福神巡り(Asakusa Nadokoro Shichifukujin) at EveryTrail
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